性交時の痛みは、身体的な問題だけでなく、不安や緊張、過去の体験、パートナーとの関係性など、さまざまな要因が重なって生じることがあります。痛みが続くことで性行為そのものが負担になり、次第に不安や回避が強くなってしまうことも少なくありません。
このページでは、性交疼痛症とはどのような状態か、どのような背景が考えられるのか、Esolveでの支援の考え方についてご紹介します。

性交疼痛症とはどのような状態か

性交疼痛症とは、性交時に痛みを伴う状態を指します。痛みの部位や感じ方は一人ひとり異なり、挿入の入口付近に強い痛みを感じる方もいれば、挿入の途中や深い部分で痛みを感じる方もいます。
また、痛みが一時的なものではなく繰り返されることで、「また痛いのではないか」という予期不安が生じ、性交に対する緊張や抵抗感が強くなっていくこともあります。そのため、単に痛みの有無だけでなく、どの場面で、どのような痛みや不安が起きているのかを整理することが大切です。

性交疼痛症の原因として考えられること

性交時の痛みには、まず身体的な要因が関わることがあります。たとえば、膣の乾燥、炎症、感染症、子宮内膜症、子宮腺筋症、骨盤内の疾患などです。こうした要因がある場合には、まず婦人科的な評価が重要になります。
一方で、身体的な異常だけでは十分に説明できないことも少なくありません。痛みに対する予期不安、強い緊張、性に対する苦手意識、過去のつらい体験、パートナーとの関係性の問題など、心理的・関係的な要因が重なっている場合もあります。性交疼痛症は、一つの原因だけで説明できるとは限らず、身体面と心理面の両方から整理していくことが大切です。

痛みが続くことで悪循環が生じることがあります

性交時に痛みが続くと、「また痛いのではないか」という不安が強くなり、身体がこわばりやすくなります。その結果、さらに痛みを感じやすくなり、性交そのものを避けたくなるという悪循環が起こることがあります。
このような場合には、痛みだけを問題にするのではなく、痛みに伴って生じている不安や緊張、回避のパターンも含めて整理することが重要です。安心感を取り戻しながら、無理のない形で進めていくことが改善への第一歩になります。

性交痛と挿入障害は似ているようで異なります

性交痛と挿入障害は重なり合うことがありますが、必ずしも同じではありません。性交痛では、挿入そのものは可能でも、痛みが強いために性交が苦痛になることがあります。一方、挿入障害では、そもそも挿入自体が難しいことが中心となります。
ただし、痛みが続くことで挿入に対する不安が強まり、結果として挿入障害に近い状態になることもあります。そのため、どこに主な困難があるのかを丁寧に整理することが大切です

性交疼痛症に対する支援の考え方

性交疼痛症に対する支援では、まず痛みの背景に身体的な問題がないかを確認し、そのうえで不安や緊張、関係性の影響を含めて整理していくことが大切です。
いきなり痛みを我慢して性交を続けるのではなく、どのような場面で痛みが強くなるのか、どの段階で不安が高まるのかを確認しながら、負担の少ない方法を一緒に考えていきます。焦って前に進むよりも、安心感を取り戻しながら無理のない形で進めていくことを重視しています。

パートナーとの関係性が影響していることもあります

性交痛では、痛みそのものだけでなく、パートナーとの関係性が影響していることも少なくありません。痛みをうまく伝えられない、相手に申し訳なさを感じる、我慢して応じてしまう、といった状況が続くことで、つらさがさらに強まることがあります。
そのため、必要に応じてカップルでの支援を取り入れ、互いの感じ方や負担を整理しながら、安心して向き合える関係を整えていくことがあります。

行動面での支援について

Esolveでのご相談について

Esolveでは、性の悩みを一人で抱え込んでいる方や、パートナーとの関係の中で困難を感じている方に対して、性医学と心理的支援の両面から整理を行っています。
「自分の痛みがどこから来ているのか分からない」「身体の問題だけではない気がする」と感じている段階でもご相談は可能です。一人でのご相談だけでなく、必要に応じてカップルでの相談も含めて進め方を検討していきます。

挿入障害について知りたい方へ

ご相談を考えている方へ

性交時の痛みについて悩んでいても、何から話せばよいか分からないことは珍しくありません。初回相談では、現在困っていることや背景を無理のない範囲で整理しながら、今後の進め方を一緒に考えていきます。
料金やご利用の流れ、よくあるご質問については、以下のページもご確認ください。

ご相談をご希望の方は、予約フォームよりお申し込みください。

よくある質問

性交痛は気持ちの問題だけで起こるものですか
身体的な要因が関わることもあれば、不安や緊張、関係性の問題が重なっていることもあります。どちらか一方だけで説明できないことも少なくありません。

婦人科で異常がないと言われても相談できますか
はい。明らかな器質的異常がなくても、不安や緊張、過去の体験、関係性の影響などが関わっていることがあります。

痛みがあるのに我慢して続けた方がよいのでしょうか
無理を重ねることで、痛みへの不安や抵抗感が強まることがあります。まずは背景を整理し、負担の少ない方法を考えることが大切です。

一人で相談してもよいですか
はい。まずはご本人だけで相談し、その後必要に応じてパートナーとの相談を検討することも可能です。