ブログの題名は本の題名と同じで、この手のジャンルでは珍しく、現役の弁護士さんが書いた本です。
性の社会学として「不倫文化」は外せないトピックです。このブログでも「真面目な不倫本」を取り上げていく予定ですが、まずは第一弾。女性弁護士による大人の恋愛基礎講座として、2003年に発行された書籍になります。以下のようなトピックから構成されてます。
- なぜ「不倫はいけない」のか
- 浮気と不倫の違い
- 金銭関係があっても純愛でも「不倫は不倫」?
- 会社役員の「不倫率」
- 夫・妻の不倫を辞めさせるには
- 不倫の恋人を離婚させられるか
- 別れ話がもつれたら
- 配偶者や不倫相手にも?ー慰謝料の相場
- 不倫相手やその子供に財産を遺すには
この本は、上記のトピックに関して一般論ではなくて、法律的、金銭的な見地からかなり詳しく述べられていあます。ですので、実際不倫中の方も、これから不倫するかもしれない方にも不倫のリスク、、の諸々も費用、トラブったときの対処法、後始末をつけるための費用など具体的に示唆に富む内容になります。
もちろん筆者は決して不倫を推奨しているわけではなく、エンドノートに「踏み止まるのか、進むのか。それを決めるのは、あなたである」と不倫は自己責任として中立の立場を貫いています。様々な情景を見てこられたから、余計に中立で実践的な内容になっています。
この本で得られることは?
とにかく、不倫に関係する法的なことについて、ここまで実践的かつ平易に書かれたものはないのでは?と思ってしまいます。重版を重ねているのは、このような理由で支持されているからなのでしょう。具体例が満載ですので、実際に不倫のため離婚の危機にある方は一読した方が良いでしょう。それで思いとどまることも、あるかもしれません。