ブックレビュー

セックスレスの精神医学

セックスレス問題が社会問題として取り沙汰されて10年以上経ちました。著者の阿部先生は精神科医で、精神科の傍らセックスセラピーを行なっていらっしゃいます。この本では様々な性に悩みを抱くクライエントが紹介され、その病態の解説も詳しく記載されています。セックスレスに悩んでいるカップルや、治療者側としても一読に値するものと思われます。

この本の大まかな内容

全部で6章にわかれています。第1章で「セックスと心の問題」として、セックスセラピーについて大まかな説明をしています。第2章「夜が怖い男たち」では、男性の性嫌悪症にスポットライトをあてています。第3章「思いを告げられない男たち」ではEDについて詳しく解説しています。第4章「そして男の悩みは尽きない」として膣内射精障害の増加に関して問題提起しています。第5章は「性に苦しむ女たち」は、女性の性嫌悪、膣痙攣、性交疼痛に関して詳細が書かれています。最終章の第6章は「セックスレスの処方箋」として阿部先生のカウンセリングの手法を紹介しています。

この本の良い点

セックスレスに悩んでいる方は、読んでおくと助けになる本でしょう。世の中にはいろんなカップルがいますが、セックスレスになると、それを普通のことだとして受け止めてしまっている方が多く、どうしてもそれを解決したいと願い行動することが億劫になりがちですね。そんな中、実例とともに現状と解決方法を明示していくれる良書です。実際のセックスセラピーをお受けになりたい方は、ぜひ相談フォームからご連絡ください。